私は10代の頃に彼女からお金を借りたことがありました。

彼女が社会人で私が大学生であったこともあり、金銭的に彼女の方がお金をたくさん所有していました。ある日、私はアルバイトを辞めて次のアルバイト先を探している間にとうとう貯めていたお金も底をついてしまい、明け暮れていました。

その時に彼女の方からお金を貸してくれると言ってくれたのです。

最初のうちは彼女からお金を借りることに抵抗を感じており、断っていたのですが、その彼女の優しさがとても暖かく、アルバイトが見つかるまでの間お金を借りることにしました。

おそらく彼女も私を信じてのことだったのでしょう。アルバイト探しというのもなかなか見つからないものでした。

というのも、私が当時住んでいた場所が田舎であり、アルバイトを募集している件数自体が少なかったのです。面接しては落とされ、面接しては落とされの繰り返しで、アルバイトの申請をした件数はいつの間にか10件を越えていました。

これにより心が折れ、お金を返せない罪悪感が積る一方でした。彼女はそんな私をみて、「私は今働いてお金には困っていないから返さなくてもいいよ。その代り出世払いに期待しているから。」と言ってくれました。

弱っていた私にとって彼女のそのやさしい言葉はとても胸に響きました。しかし、それが悪魔であったのです。

私は彼女のその優しい言葉によってお金は返さなくてもいいや。と思ってしまったのです。それは大きな間違いです。その後私は我に返り、ちゃんと返さなきゃと思い、アルバイトをあら捜ししお金を返しました。

お金をそのまま返さなかったらもしかしたら永遠に借り続けていたかもしれません。