お金を借りるというのは、本当に勇気がいりますね。

私の場合は相手が知人だったので、金融機関など第三者の場合はまたどうか分かりませんが、本当に顔から火が出る思いというのはああいうことだな、と思いました。

まずお金自体を借りるということ、そしてそんな金銭事情などが恥ずかしいわけですが、その上友人というのはある意味誰よりも対等に付き合っている仲なわけで、その相手に頭を下げるということにはひどく心理的抵抗がありました。

しかし喉元過ぎれば何とやら、です。その場面では相手の顔もろくに見られない有り様だったのですが、幸い、いえ、幸いではなかったのかもしれませんね。そのときはまったく友人も気にせず引き受けてくれて、ですがそんなだらしのない自分のことです。

結局一年後にはまたお金が足りなくなり、借りなければいけない状況におちいってしまいました。もちろん、再び申し出る恥ずかしさというものはありました。ただそれ以上に、一度OKが出たから、という気安さのほうがよっぽど勝っていたのです。

注射でも何でも、痛さは変わらずとも恐怖というのはその都度薄れていくものです。

悪いね、必ず返すから、と自分でも呆れるほど軽い態度になってしまって、さらにこの流れから分かるかと思いますが、またすぐ借金を申し出るはめになり、ごめん、これで最後だから、などと二度三度繰り返すはめになってしまったわけです。

それだけでは終わりませんでした。いいかげん同じ相手から借り続けるのも気が引けて、次は別の友人に、また次はしばらく会っていなかった友人にと、次から次へと相手を変えては繰り返し、次第に心理的抵抗は薄れていって、ふと気がつけばすっかり借金包囲網にさらされてしまっている現在です。

いまだに完済できるあてはありません...。

幸い、友人はみな何も言いはしませんが、どちらを向いても何とも肩身の狭い思いで...。

いまだヤミ金などには手をつけてませんが、いつそうしたものへも抵抗がなくなってしまうかと、我がことながら気が気でならない近頃です。